香を炊いて故人や仏を拝むのが焼香

2021年03月31日
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宗教によって供養の方法などは変わって来ますが、仏教の場合は焼香をおこなうというのが一般的です。宗派によって作法が変わり、何回おこなうかなどが違う場合も珍しくありませんが、基本的には右手の親指、人差し指、中指の3本で香をつまみ、それを香炉の中に落とします。

高い位置から落としてしまうと散らばってしまうので、できるだけ低い位置からおこなうようにします。あまり身近でなく経験したことがあまりない人も少なくないため、ただ単に個人を供養するためだけにおこなっていると思われてしまいがちですが、実はそうではありません。

実際には自分の心身の穢れを落とし、故人や仏にお香の香りを捧げます。このように、仏教の慣わしの一つとして知られている焼香ですが、実は回数だけでなく、立っておこなったり座っておこなったりと、一つの形に決まっているわけではありません。

立ってする場合は、お通夜や告別式のことが多く、順番に並んでおこなうスタイルです。座ったままでおこなう場合もあり、畳敷の会場で葬儀がおこなわれる場合に選ばれる形となっています。焼香台をお盆に乗せて回す場合もあり、自宅でおこなう時などはこの形が選ばれる場合も少なくありません。

また故人との関係が深い人からおこないますが、一般参列者に関しては順番は決まっていないので、座った順、並んだ順におこなっています。

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